紙上説教 2021/12/12
紙上説教 2021/12/12 「真を尽くす」
御子女様である善進様とお父様との関係についてのみ言があります。
文善進様は真のご家庭の御子女様という立場でお生まれになりました。そのため私たちには知りえない多くの苦労がありました。幼少期は父母様がいても内的には父母がいないという寂しく思う心で怨みや疑心暗鬼、怒りもあり、なぜ自分は生まれてきたのかと問うこともあったそうです。7歳の時の興進様の聖和、当時のアメリカでの差別など多くの苦労や理解できないことに苦しんでいたのです。そして善進様が17歳になった時お父様より「祝福を受けなさい」との言葉がありました。しかし善進様は祝福を受け入れることが難しかったそうです。お父様からは雷のごとくに叱られ「真実は真実であり、自分の中の真実を見つけなさい」と言葉を受けました。そして善進様は荒野にでました。日雇いの労働を掛け持ちする中でがんにもなりました。5年間様々な苦労を重ね善進様は「外には何もありませんでした」と父母様のもとに戻られました。お父様は叱ることなく「よく帰ってきた」といわれ、そこで善進様はお父様の言われた「真実」は「愛」であったということを悟ります。インソップ様も5年間善進様を待たれたのです。子供をあきらめず待つのが父母であるのです。御子女様は真剣に苦しみ生きたからこそ愛を知りました。
さだまさしの「償い」という歌があります。歌詞に登場する「ゆうちゃん」は「たった一度だけ哀しい過ち」、車で男性を引いてしまうの人身事故を起こしてしまい被害者の奥さんに償い続けるという内容です。その「ゆうちゃん」は女性から最初は「あんたを許さない」と言われますが、7年の間償い続け、ようやく許されたのです。それは謝罪を相手のこころに届くまで続けたゆえの変化なのです。
私たちも善進様や「ゆうちゃん」のように真を尽くし真剣に向き合うことが日々の中でできたらと思います。
祈り