D 白河口の戦い
戊辰戦争の最大の戦いが白河口の戦いです。この戦いが分水嶺になりました。それが「白河口の戦い」になります。東軍は稲荷山に会津藩と伊達藩、西軍は小丸山に長州藩と薩摩藩そして大垣藩が対峙しました。初戦は、閏4月25日に開かれました。その最大の戦いが5月1日(陽暦6月20日)で、東軍が小峰城を占領します。6月24日には棚倉が占領され、7月下旬には戦闘が終了しました。
三カ月余り続いた白河口戦争の初期に白河城、続いて棚倉城が陥落したのが奥羽越列藩同盟崩壊の兆しになった。大きな犠牲を払って幾度も繰返した両城の奪回戦が勝利不可能と悟った時、三春など一、二の藩が降伏恭順を決め、次いで同盟の中心であった仙台藩、米沢藩が戦意を失い、二本松、会津若松の落城に繋がっていったのである。
(『落城』穂積忠氏 あとがき より)